「初心者」を教える先生たちの責任は重大

次々と本を買物かごに入れ……ネット購入。

・『趣味で楽しむピアノレッスン レパートリー』6冊は……生徒さんが次回レッスンで使うもの。
・『TWINKLE』(角野美智子)は……ピティナのチラシで見て気になったもの。
・『ピアニストの毎日の基礎練習帳』(岩崎淑)は……なぜかネット画面に表示されてきて、
帯の文言「……ピアノを教える先生方へ……」や、家での練習法について書いた本はあまり無かったことから、つい買物かごに入れたもの。

まずは、A5の『……基礎練習帳』を読み始める。

最初の方に、次の一文が出てきて、耳が痛くなる。
初心者を教える先生たちの責任は重大です」

確かに!
上級者に比べ、初心者の方がレッスン料は低くても、
責任という点では、より重大です。

これから一生、ピアノを好きになるか?
嫌いになるか? 
ずっと長く続けられるか?
行き詰まって挫折するか?
……最初に出会う先生によって、それが決まってしまい、責任重大!

Ⅱ章「毎日の練習を……楽しくする」
という見出しに、劇的な方法があるのかと期待して読んだら、
・初見の重要性とか、
・音階・アルペッジョ・和音の練習を毎日するとか、
・その日に練習したことをノートに書くとか、
……特に目新しいことはなく、少々がっかり (それが重要なのだけれど) 。

多くの先生に習ったほうがよく、夏休みにはアメリカやヨーロッパに行って色々な先生に……などを読むと、
プロのピアニストには言えても、
一般の人にはちょっと……という内容も。

つまり、著者の経験を、そのまま応用はできないけれど、
でも、書いてあることはすべて正しく、
特に次のことは、「本当だな」と思わされました。

ふだんから、優れた文学や絵画などの芸術、演劇や映画に親しみ、
美しい言葉や場面を心のなかに蓄積していることも、
音楽表現には大切なこと。

新聞や本を読み、実社会のさまざまな出来事を知り、深く物事を考え……。
ということが、自分の中に感情表現の豊かなボキャブラリーを蓄えていく。

鍵盤から引きだす音の一つ一つに、その人の人生が響いている。
レッスンも、練習も、すべてそこに向かっておこなわれるもの。

……ああ、深いなぁ。。。
一流のピアニストだからこそ言える言葉が沢山ありました。

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