前回、「手首の回転」のことを書きましたが、
コイツは、ぜったいに手首を回転させないで弾くだろうと思うものを見ました。
有給休暇をとることが出来た息子家族が、お正月をわざとずらして帰省。
科学好きの孫ちゃん達と、つくばエキスとセンターに行きました。
そこで、Wabot君を発見!
Wabot君は、1985年のつくば科学博で活躍したのですが、
正しい音を正しいリズムで弾きます。
プログラムされたように強弱もつけて、
スラーの中は、なめらかに弾きます。
どんなに速いテンポでも、たぶん人間より正確に弾けることでしょう。
(楽譜を置かれれば、「初見」でも弾けるよう)
「悲しげに」「ワクワクと」……などは、具体的にどんな風に弾けばいいのでしょう?
どのような強さで、どのようなタッチで弾くと、そんな感じがでるのでしょう?
プログラムする人の感性、センス、好みで、演奏が決まるのでは?
いかに速く指が動くか? などよりも、
音楽性の方がずっと大事に思えてきます。
最後は、こう思いました。
機械には「心をこめる」ことなんて出来ないのでは?
人間の弾くピアノと、機械が弾くピアノとは、絶対ちがうはず!
……そう、思いたいです。
(そう思わないと、やっていられないので)