「レッスン室の横のトイレは、ウォッシュレットでない方がいいでしょう。
子どもが面白がって、水を出して遊んでしまうので……」
家を新築した時、ハウスメーカーのインテリアコーディネーターのお姉さんが、そう言いました。
新築した頃、まだハシリだったウォッシュレット、
家族がよく使うトイレには、もちろん付けました。
でも、レッスン室の横のトイレは、
コーディネーターのアドバイスのように、無しに。
あっという間に普及したウォッシュレットを、
珍しがる子など、まずいないし、
私の生徒さんは、「子ども」から「シニア」に変わりました。
今どき、ウォッシュレットでないのも……と、気にはなりつつも、
自分があまり使っていないことから、ついそのまま。
25年目のリフォームを機に、やっとウォッシュレットに変えました。
思い返せば、あのコーディネーターのお姉さんは、結婚したてで子どもがいませんでした。
実際に接していない人が、
「子どもはきっと、こうに違いない」と、想像することと、
接してみて初めて解る「実際の子ども」との間には、大きなギャップ。
シニア世代も同じ。
私が、シニア指導をする前、
「シニアはきっと、こうに違いない」と、想像したことと、
教えてみて初めて解った「実際のシニア」との間には、大きなギャップがありました。
偏見で、ものを言ってはいけないと痛感しました。