「初心」を忘れないために  ~養成セミナーふり返り~

義母が骨折し、「高齢期の幸せって何?」などと考えさせられたことがきっかけで、
初めてシニア生徒さんにピアノレッスンを。
すると……とても熱心
「その熱心さに応えたい」
「何とかして弾けるようにしてあげたい」
……そう思いました。
でも、「子どもに教えていた『経験』と『』に頼っただけのシニアピアノ指導、
この教え方で、本当に良いのだろうか? 
もっと良い方法があるのでは?」
と、不安になりました。
でも当時は、指導書も無ければ、指導法研究さえありませんでした。
ということは、自分でやるしかなく、
大学院で様々な領域から研究することに。
10年位たって、ふと気づくと、修士号や博士号を取得していて、
自分なりにやっと、理論に裏づけられた指導法が解ってきました。
ちょうどその頃、出版のお話を頂いて、指導書が誕生。
そして、その本の講座を、全国の楽器店でさせて頂くようになりました。
楽器店で講座をさせて頂いていると、
A楽器店に聴きにいらしていた同じ先生が、B楽器店にも聴きに……。
という熱心な先生がいらっしゃるのです!
同じお話を、二度するのも申し訳ない……。
2時間の講座ではお伝えしきれないことが、まだ沢山……。
ということから、
研究で解った知見や、それを踏まえた指導法を、
何回かシリーズで、きちんとお伝えできれば……
と、10回セミナーを開講。
有難いことに、全国から熱心な先生方が集まってくださいました。
ところが、新幹線に乗って受講に通う先生方から、このような声が。
「1日に3講座をやって頂けませんか?」
そのお気持ち、すごく解ります。
レッスンで忙しいピアノの先生。決して高収入とはいえないピアノ講師。
時間的にも経済的にも、1日に3講座を受講できれば……。
そこで、日曜開講の1日集中セミナーに。
それ以来、その方法が続いていて、
先日のシニアピアノ講師養成セミナーで、第4期生が誕生☆
さらによい指導を……
初心を忘れないように……
と、立ち止まり、今までをふり返ってみた秋の一日。
hatuyuki (2)