突然の訪問はイヤ -選挙の季節-

「レッスン後、おしゃべりを始めなかなか帰らない生徒がいて、困ってます」
と、よく先生方から聞きます。
でも、私の教室ではそのような生徒は1人もいません。

「レッスン時間よりもずっと早く来る生徒がいて、困っています」
という話も聞きます。
私の生徒たちは「10分前から入室OK」を守ってくれるので、そんな悩みもありません。
むしろ、グループの全員が揃うまで待っていて、ご一緒に入室くださる配慮ぶり。

マナーの良い生徒さんばかりに恵まれ、本当に嬉しく思います。

ところが……
まだシニアに教えていなかった頃の話。
ピアノ教師7、8人で、月1回、指導法の勉強会をしていました。
内容は有益で、お喋りも楽しく、皆さんにとても親切でした。
中心だった先生がいなくなり自然消滅してから、数十年たちます。

そのときの先生の1人に、ある政党の支持者がいて、
選挙のたび、突然「ピンポーン」と訪問してくるのです。
今だに!

内心、嫌だなと思うも、昔のよしみで出ると、
「元気でした~?」から始まり、
近況などを聞かれ、当たり障りない返答をすると、
おもむろに紙袋から「候補者のチラシ」を出し、
「この人は、コレコレこうで……」と長々と説明して、チラシを渡して帰っていきます。

選挙での戸別訪問は、法律で禁止されているはず!
ネットで、「友人への上手な断り方」を検索すると、
彼女の政党には「F取り」というのがあると分かりました。
F取りとは……友人(フレンドのF)に、その支持候補者を勧め、投票させること。

昔のよしみで話を聞いてしまった私は、そのFにされたのかも。
今度来たときは、きっぱりお断りしましょう。

支持する政党も宗教も、自由ですが、
迷惑も考えず押しつける人からは、遠ざかります。

自分が一番いいと思う候補者を、自分の意志で選びます。

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