「音楽の力」は恥ずべき言葉

本日、心に刺さった言葉……
~坂本龍一氏の記事(朝日新聞:本日)より~
音楽の感動と言うのは基本的に個人個人の誤解
…ある時にある音楽と出会って気持ちが和んでも、
同じ曲を別の時に聞いて気持ちが動かないことはある。
音楽に何か力があるのではない。
音楽を作る側がそういう力を及ぼしてやろうと思って作るのは、言語道断おこがましい。…
…音楽家が癒してやろうなんて考えたら、
こんな恥ずかしいことはない…

まったく同感。
その通りと、私も思います。
よく、「音楽を使って…」とか
「人を感動させるために、弾く」
などと言っている音楽家がいますが、
それって、すごく上から目線でうぬぼれている気がします。
スポーツと同じではないでしょうか。
「走るのが好き」「泳ぐのが好き」で、
より速く!」「より高く!」と目指して、努力する。
……その結果、オリンピックなどを見て感動する人はいるかもしれませんが、
「人を感動させるために、泳ごう!」とか
「観客を感動させる目的で、走ろう!」
などと考える選手はいないでしょう。
音楽家も、音楽が好きだから弾き、
より良い演奏を追求して、努力するのみと思います。
……その結果、それを聴いた人がもし感動すれば、そんな嬉しいことはありません。
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