「ラ・カンパネラを弾く漁師」を、マネしないでください

TV番組「難曲を弾く 59歳の漁師」が、レッスン前にシニア生徒さん達で話題に。
レッスンを始めると……
そのテレビで、刺激を受けたのでしょうか。
某生徒さんの弾き方が、あの漁師風
その漁師とは……
ピアノ初心者だった52歳から、手に1音ずつ覚えさせる方法で、
7年かけて、1曲だけ『ラ・カンパネラ』を弾けるようにしたそう。
練習は、毎日7~8時間
楽譜は読めない(手に覚えさせて、弾く)
片手ずつは弾けない(両手でパックになっている)
楽譜の途中からは弾けない(最初から弾かないと弾けない)
とのことです。

シニアの方に、「マネしないで欲しいこと」と、
ぜひ「マネして欲しいこと」を書いておきますね。
【マネしないで欲しいこと】 
(1) ピアノ教室で習わず、独学で弾こうとすること
……自己流で何百回と弾いてしまうと、リズムや音の間違い、悪い癖を、後で直すのが大変!
この漁師の場合、奥様がピアノ教師なので、すぐに指摘してもらえたはず。 
(2) 超難曲を、読譜せずに手に覚えさせる方法で弾こうとすること
……この漁師が始めたのは52歳。もし彼が60歳以上だったら、この方法は通用しないかと……。
(3) 楽譜を見ないで、手だけをジーッと見て弾くこと 
……何年たっても、読譜力がつきません。
次の曲になってもまた1から、指に覚えさせなければ弾けないため、進みが遅くなります。
【マネして欲しいこと】
(1)練習時間を、十分にとること☆
(手を痛める人もいるので、7時間は弾かなくていいですが(笑)、
あまりに練習時間が短いと、上達は難しいです)
  
(2)すぐに弾けるようにならなくても、続けること☆
(1曲だけに7年間は……ですが(笑)、
数ヵ月で弾けないからと、すぐ辞めてしまわない。
(3)何があろうと、毎日練習すること☆
その他、あの「根性!」「ヤル気!」、決して「夢をあきらめない!」こと…… 
素晴らしいと思えることが、私も沢山ありました♪