シニア生徒さんに「年齢」を聞いては失礼? ~鍵盤「ド」が分かるか?~

ピアノのどこが『ド』かも、分からなかったんです

とおっしゃるシニア生徒さんもいらっしゃいます。
(もちろん今は、習って知っていますが)

ところが先日の1回講座で、「ド」の鍵盤を教えたとき、
皆さん、パッと見つけられました。
しかもかなり速く!

アレ? なぜ?
ひと昔前の60代と、今の60代は違う……?

色々考えたところ、次の理由が浮上しました。

音楽授業で、鍵盤ハーモニカを習った世代かもしれない……

そこで、調べてみました。

・戦後、小学校の音楽授業で使う楽器は、「ハーモニカ」だった。
・生徒全員が持つことができる鍵盤楽器として、SUZUKIが1963年に「鍵盤ハーモニカ」を開発。
1967年(昭和42)、文部省制定の「教材基準」に「鍵盤ハーモニカ」が記された。
(すぐ取り入れた小学校も、遅かった小学校もあったけれど。)

※1967年に小学1年生(6歳)ということは、1960年生まれの人。
1960年生まれの人は、現在65歳
……65歳以下のシニアは、「どの鍵盤が『ド』か?」を授業で習って知っている可能性があるということです。

ひと口で「シニア」と言っても、鍵盤の基礎を習ったか否かで大違い。

というわけで、シニア生徒さんの年齢は重要。
その年齢に合わせたレッスンをした方が、ぜったいに良い結果になるはず。

先生A
先生A

そうは言っても……生徒さんに年齢を聞くなんて、失礼では?

先生B
先生B

聞いても、嫌がって教えてくれないかも……。

それでは、入会時の生徒カードに、連絡先などと共に記入して頂くとよいかも。
「どのような音楽授業を受けたか知りたいので、差し障りなければご記入ください」
として、
□61~65歳、□66~70歳、□71歳~75歳 □76歳~80歳 □81歳~……
という欄を作り、チェックを入れてもらうなど。

私は、そのまま生年月日の記載欄を作っています。
シニア指導は、「エイジング」の程度と密接に関連するので。

医院で、当然のように生年月日を記載するごとく、
皆さん、嫌な顔もしないで、サラッと書いてくださいます。

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