「このへんは気弱な先生が多いので、講座の後の『質問』は出ないと思います。」
と、楽器店スタッフから言われたことも。
「何か質問はありますか?」
と、私が聞いても、1人も手が挙がらなかったことも。
本当に、質問が無いのでしょうか?
いいえ、ちがいます。
終了後、トイレに行き、私は洗面所で手を洗っていました。
すると、
「あのう……こんな生徒がいて……」
と質問していらっしゃる先生。
質問にお答えすると、後ろのもう一人の先生が、また別の質問を。
ふと見ると、その後ろにズラ~っと質問者の列が出来ていました。
大勢の前で、挙手して質問するのは躊躇しても、
女子トイレでなら気楽に質問できますよね。
その心理、すごくよく分かります!!
そこで、昨日のスター楽器店講座では、
最後に車座になって「質問」「お悩み相談」何でもお受けすることに。
すると、全員から質問や悩みが、たくさん!
受動的に講座を聞くだけで帰るよりも、
言葉を発し疑問を投げかけ、解決して帰る方が、絶対に身につくはず。
実はこの形、出版社Kさんのアイディアだったのですが、感謝。
車座……まるで車の車輪のように丸く一周しながら対話や交流を行なうスタイル。
日本の昔話や伝統行事では数多く描かれ、
集団の団結や和を重んじる文化が反映されている日本古来のコミュニケーション形態。

近年、このスタイルが教育現場などで注目されていて、
参加者全員が意見を出しやすく、活発な議論を促すとのこと。
東京の大森駅での楽器店講座だったのですが、
福島県から受講にいらした先生、
「教本3巻まで終えました」と言う先生など、
全員が熱心な先生ばかりでした。
きっと、『60歳からのピアノ超入門』を使って良いレッスンをして、
多くのシニアの方を幸せにしてくださりそう……と、嬉しく思いました。

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