現代音楽……調性に縛られない自由さが、斬新で新鮮。
(自分でも、12音技法や全音音階等で即興してみると、けっこう楽しい♪)
ただ、現代音楽を何曲も続けて聴くと、だんだん疲れてきます。
その後に、普通のクラシック音楽を聴くと、ホッとする私。
調性があって、Ⅰの和音に落ち着いてくれると、気持ちも落ち着く……何なのでしょうね?
先日、旧友からお誘いいただいて、「ザ・カブキ」というバレエを観てきました。
上野美香さん・榎本弾さんなど、一流の素晴らしいバレリーナたち。
ただひとつ、気になることが……。
私は、TVドラマも映画も、その音楽によって好き嫌いが決まる傾向が強いのです。
バレエの音楽と言えば……チャイコフスキーでしょう。
『白鳥の湖』『くるみ割り人形』などの素敵なメロディーが浮かんできます♪
ところが今回の「ザ・カブキ」は、黛 敏郎。
え? もしかして……現代音楽?
ちょっと不安。。。
久しぶりに旧友とお喋りやランチする楽しみも大きく、とにかく出かけました。
いよいよ開演。
『仮名手本忠臣蔵』をもとに創作されたものです。
汚い手によって切腹させられた主君の無念さ、家臣たちの悔しさ……
仇討ちを決意して、四十七士が「ハン」と叫んで血判を押すシーン、
敵の首をはねた後、一同が、燦然と輝く朝日の下で切腹して果てる最後のシーン、
……圧巻です。グッと感動しました。
黛敏郎の音楽も、進行に合っていて、決してマイナスではなくプラスの効果を発揮していました。やはり、黛敏郎はすごい作曲家だと思いました。
20世紀の巨匠ペジャールによる振り付けも、バレリーナの技量も、大きく映し出される日の丸の映像も、そして音楽も……すべてが調和して初めて人は感動するのだと思いました。
ヨーロッパ各地で絶賛されたという「ザ・カブキ」……
ああ、これなら、外国の人でも感動するだろうなぁ。
と心から思えました。
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