指に機械をつけてボーッとしているだけで、
30分後、速く弾けるようになっている。

怠け者としては、こういうのはとても嬉しい。
練習に膨大な時間をかけ過ぎるのは、馬鹿げている。
ピアノ練習以外に、人との交わりや社会経験にも時間をかけ、もっと広い世界を知り、人間としても……
などと思ってしまう。
でも、一方で思う。
……こういうのって、どうなの?
指が超速く動くことより、もっと大切なことがあるでしょう。
でもピアノは、下手よりも上手に弾ける方が、やっぱりいい。
なら、この機械で指が速く動くようにして、綺麗な演奏を。
いやいや、そうでは……
と、私の頭の中は、葛藤をつづけるのでした。


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