今回のショパンコンクールの日本人出場者のなかで、
最も多くの人に名前を知られていたのは牛田君かもしれません。
前回、2次敗退しての再チャレンジなので、
応援したくなる人も多かったことでしょう。
今回の結果で、2つのことが頭に……。
1つは、演奏時間オーバーについて。
規定に、減点がはっきり明記されていなかったとしても、
審査員の心証はかなり悪くなるはず。
しかも数秒ではなく、5分オーバーでは。
何事においても、「時間枠」は大事。
たとえ、その中身が超素晴らしかった!としても、
1分でも時間を越えると、評価が真逆になることも。
もう1つが、「早咲き」の苦悩。
8歳で、ショパン国際ピアノコンクールin ASIA小学1・2年生部門1位。
12歳で、浜松国際ピアノコンクール最年少1位。
日本人ピアニストとして最年少12歳でCDデビュー。
同じ12歳でリサイタルを、東京オペラシティで開催。
しかも、その愛らしい笑顔や性格ゆえ、ファンも大勢♪
往々にして、あまり早い時期に注目を集めてしまうと、
周囲の目や期待からかプレッシャーや負の影響もと言われる。
逆に前回、第2位の反田恭平さんは、ピアノを本気で始めたのが中学生。
ブダペスト国際指揮者コンクール1位の小林研一郎さんは、初めてピアノを習ったのが中学2年生。
小学生の頃、のびのび過ごしていた「遅咲き」の人の方が、強い気がします。
そんな事が頭の中をグルグルめぐり、
心配になったり、どうかこの結果を乗り越え、牛田君らしい素晴らしい演奏をもっともっと聴かせてほしいと願ったり、
ますます応援したくなるのでした。



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