ピアノを習っているのに、歌わせていい?

生徒
生徒

暗譜できました

先生
先生

では暗譜で、ドレミでメロディーを歌ってみてください

……生徒Aさんは、スラスラとドレミ唱を始めました。
音名もちゃんと合っています。ブラボー!
ところが、後半になると……「ラ」の音を「ド」と言ってみたり、「ミ」の音を「レ」と言ったり。

先生
先生

では、ピアノで暗譜奏してください

……生徒Aさんが弾き始める。ノーミスでスラスラ演奏♪

ところが! 先ほど「ド」を「ラ」と間違えた箇所にくると、間違った鍵盤を弾いてしまい……
手当たり次第、鍵盤をたたきまくる。

先生
先生

さっき、ドレミで歌えなかった箇所で、ピアノでもミスしました。

ドレミで歌えるように練習しておくと、心強いですよ。

幼児教育では、当たり前に「歌う」こともやりますが、
大人のレッスンでは、

生徒
生徒

ピアノの弾き方』を習いに、ピアノ教室に来たんです。
『歌う』なんて、イヤ

そう、言われないかと心配で、消極的になっていたかもしれません。

でも、これからはドレミ唱もなるべく取り入れたいと思います。
音程感がつき、もっと読に強くなり、曲の仕上がりも早くなり、つまり人生で弾ける曲数も増え……良いことづくめ♪ 

こう、おっしゃった方もいます。

音楽はまず声から出発するんだ。
全部の楽器は全部人間の声の代理なんだ。

<小澤征爾>

出典『音楽

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