シニアの生徒さんって、「ガンコ」なのでは?

子どもの生徒は、きっとカワイイと思うんです
でもシニアの生徒は、ガンコなおじいさんとかが多いんじゃないですか~?

という質問が、
以前、音大で「シニアのピアノ教育」の話をした時に、若い学生さんから出ました。

シニア生徒さんはガンコ
……そう思われますか?

高齢になると……ガンコ・偏屈・ひがみっぽい・愚痴っぽい
……確かに、そんなことを聞いたことがある気も。

本当に、そうなのでしょうか?
(そうなら、シニアに教えるのを躊躇してしまいますね。)

いいえ。
「歳をとると、ガンコ」は、過去の見解です。

実は、「ガンコ・偏屈」は、認知症の症状の1つなのだそうです。

昔は、平均寿命も60代位で、認知症を発症する前に亡くなっていた。
たまに長生きで80歳位まで生きているおじいさんが近所にいると、
認知症を発症し、その症状「ガンコ」が出る。

今のように認知症の研究が進んでいなかったため、 
高齢者=ガンコ
と勘違いされてしまったのでしょう。

現在は、
「もし変化するとしても、良い方向への変化である。
トシをとると、カドがとれ、人間的に丸くなる。」
というのが、老年心理学における見解です。

私がシニア生徒さんにレッスンしていても、そう感じます。

子どもに教えていた頃、お母さまの中には、
時間やお月謝にルーズだったりマナーが悪かったり、
という人もいました。

でもシニア生徒さんのなかに、そんな人は1人もいません。
本当に礼儀正しく、マナーが素晴らしく、お月謝や時間も実にきちんとしていて、
私の方が見習いたいような、人間的に素敵な生徒さんばかり!

シニアを専門に教えよう! と、私に思わせた大きな理由も、それなのです。
こんな素敵な方たちと、なるべく沢山関わっていたい……
そして、少しでも良い指導をするためシニア指導法研究に専念したい……
と、私に思わせたのでした。

それが、そもそもの始まりでした。

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