演奏する曲を「熟成」させる

「『弾けるようになったばかりの曲』ではなく、
『前に習って半年位たった曲』を
弾き合い会では弾きたいのですが……」
シニア生徒さんから、そのような希望が出ました。
理由を伺うと……
・弾けるようになったばかりの曲は、暗譜が飛んでしまうんです。
・でも、弾けるようになってから半年位たった曲というのは、ちゃんと暗譜で弾けるんです。
確かに、それは理論からも言えます。
・覚えてから時間がたっている記憶(長期記憶)は、なかなか忘れない
・でも、覚えてからあまり時間がたっていない記憶(短期記憶)は、すぐに忘れてしまう
というのは、研究でわかっています。
それに、演奏という面からも、
「最近、覚えたばかりの曲」と、
「長年、弾きこんでいる曲」というのは、やはり違います。
熟成期間」をおくことで、演奏がより洗練された確かなものになっていくのでしょう。
ワインだけでなく演奏も「熟成させる」と、より素敵になる。
……ということを、生徒さん自身が、自らの経験から知った。
とは、素晴らしいことです!!
(さすが、レパートリー★★★を弾く生徒さんたち)
というわけで、3ヵ月ごとの「シニア弾き合い会」で発表する曲は、
次のようにしようということになりました。
   練習する曲  発表する曲
3月  新曲A   
6月  新曲B   熟成曲A
10月  新曲C   熟成曲B
12月  新曲D   熟成曲C
↓         
と、新曲を練習するけれど、
発表曲も引きつづき弾いて、熟成させる。
弾き合い会では、熟成した曲を弾く。
ということになります。
さてさて、結果はいかに……?
1年後くらいに結果が出たら、ご報告しますね♪
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