人生は、はかない ~秋に想う~

猛暑、命にかかわる暑さだった頃、
早く涼しくなることを待ち望んでいました。

少し涼しくなり、良かったと嬉しく思う一方、
秋の寂しさや空しさを感じるこの頃。

そんな昨日、死について考えさせられることがありました

◆親の死
……もちろん悲しい。
でも、痛がりも苦しみもせず穏やかに逝った母(95歳)の大往生を、
安堵する気持ちの方が、悲しみより勝っていた(涙も流れなかった)。

◆伴侶の死
……親の死よりも悲しいかもしれない(経験ないので、分からないけれど)。
でも、平均寿命が近づけば、夫婦のどちらかから旅だっていくのは、人間の自然な摂理
家事力ゼロの夫が後でなくて、まだよかったと自分に言い聞かせ、
沢山の思い出と感謝を胸に、残りの人生をまっとうしたいものです。

◆子どもの死
……これは、たまりません。
親より先に子が亡くなるなんて、順番が逆!
神様はなんて意地悪なのだろう! と受容れられない。
たとえ自分が100歳まで生きようと、空しい。
自分の10年20年を、子に分けてあげたかったと思うことでしょう。
 
レッスン前、電話がありました。
生徒さんからの欠席連絡です。
理由は、
「娘が急死して、ピアノに行く気になれないので休みます」
とのこと。
……私は、絶句。
もし私が同じ立場でも、やはり同じように思ったはず。解ります。

今はどうぞ、心からお嬢さまの喪に服してください。

そして、気持ちが前に向いたら、レッスンにいらしてください。
いつまでも引きずって何もしないお父さんより、
ピアノを学び楽しく過ごしているお父さんの方が、
天国で見ているお嬢さまも、きっと嬉しいはず。

私は、かける言葉が分からず、何も言えませんでしたが、
静かに待っていようと思います。

「仲間にもよろしくお伝えください」とのことだったので、
レッスンで伝えると、
「子が先に逝くのは、辛いよねぇ。。。」
「それも、急に! なんて」
「でも、僕たちだって、明日急にどうなるか分からないんだよ」
「そうそう、本当……」
などと、口々におっしゃっていました。

こんな事があると、ふと、この現実に気づかされます。
人生は、はかない。
 

だからこそ、レッスンの一瞬一瞬が楽しいものになりますように……

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