レッスンの「テンポ感」

曲を演奏するときの「テンポ」ではありません。
レッスンを進行するテンポです。
超早口でバーッと話してしまうと、
せっかく良いことを言っても、右から左。
話の内容を消化しきれないうちに、次の話に変わってしまい消化不良。
勿体ないです。
「レッスン進度」だけでなく、先生の「話す速さ」・聞きやすい「トーン」、話と話のあいだの「(ま)」も大切にして話す。
……そんなことで、生徒さんの理解度がグッと変わるものです。
対象がシニア生徒さんなら、なおさら。
昨日は、ヤマハ横浜店で講座「シニア世代に教えるピアノ・レッスン」がありました。
受講された先生方のお一人から、このような感想を頂いたとのこと。
「講座で、先生の話すトーンやテンポ感が実際にわかったのが良かったです。
本を読んでも、それは分からないので。足を運んでよかったです」
なるほど……
たしかに私も、そのテンポ感を身につけるまで、ずいぶん時間がかかりました。
その曲に入ったばかりのレッスンで、原曲のテンポで「サンハイ!」
と合図をしたところ、弾いているのは私1人だけ。
一緒に弾き始めた生徒さんは1人もいませんでした。
だんだん私も学習して、
原曲の半分位の速さで、ゆ~っくりと、
「イ~チ ニ~ サ~ン ハ~イ!」
と言ったところ、全員がちゃんと入ってこられました。
何度も練習して慣れてくれば、原曲に近いテンポで弾けるけれど、
まだ完成していない練習段階では、ゆ~っくりにした方が学びやすい。と気づいたのです。
そして、シニアレッスンの前には、自分がテンポダウンするための時間を作りました。
ゆ~ったりの音楽を流してハーブティーを飲んだりして、自分のテンションを下げてレッスンにのぞみました。
(今はもう慣れて、そんな必要はありませんが)
ご参加の先生方は、皆さんとても熱心に聞いていらっしゃいました。
私は横浜に「お洒落な街」というイメージを持っていましたが、
ピアノを楽しむおしゃれなシニアが沢山いる街」にイメージが変わりました。
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会場のピアノはFCX! 家が建つ位の価格にドキッ
横浜店スタッフさんの「父が、90歳を過ぎてピアノ始めたんです。」に感動!
メールだけだったヤマハスタッフさん達と初めて「生」でお会いできて嬉しかった!