パイプオルガン ~もう、あきらめます~

偶然、パリのノートルダム寺院で聴いたパイプオルガンの音色。
体の奥まで響いてくる音に、魂が揺さぶられ感動。

帰国後、パイプオルガンが置いてある日本のホールで、コンサートを聴きましたが、
ちがう。。。
ぜんぜん違う。
私の聴きたかったパイプオルガンは、これじゃない。
と、がっかり。(演奏者も演奏も素晴らしいのだけれど)

やはり、あの石造りの大聖堂に響きわたる音と、
日本の木造ホールに、パイプオルガンを置いただけの音が、同じわけはない。
違って当然。
それ以来ウン十年、もう聴くのは諦めていました。

先日、オペラシティで食事した時、
パイプオルガンのあるコンサートホールの紹介写真が貼ってあったのですが、
その文言に気を引かれました。

ホールも楽器であるという現実を体感してください」

ここまで言う? 
だったら……
もしかして……
という一縷の希望がわいてきて、パイプオルガンコンサートを聴きに行きました。

結果は?

……やはり、違いました。
私の聴きたかった音とは。

もちろん、これはこれで、とても良い音です。
演奏ももちろん素晴らしい。
でも、でも、私が聴きたかったのとは全く違いました。

もう、諦めます。
日本で、無い物ねだりをするのは……。

一度でいいので、またノートルダム寺院に響きわたるあの音を聴きたいものです。

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