「物」より「人」で決める

その日は、突然やってきた。
車がそろそろ「買い換え時」だけれど、ずっと乗っていた。
駐車券を取るため、運転席の窓を開けようとしたら、
……開かない!
ドアを開けようとしても、発券機のすぐ横に停めたので10㎝しか開かない。
太めの私は当然出られず、券を取れない。
バックしようにも、すぐ後ろに車がいて無理。
焦りまくる!!
パワーウインドウは、便利だけれど……壊れるとお手上げ!
迷惑をかけつつ何とか切り抜け、
帰りは、発券機から1m離して停まり、ドアを開け歩いて行って券を取る。
ちょうど半年点検でホンダに行ったので、伝えると、
パワーウインドーの修理は結構かかり、何万円とのこと。
うーん……「そろそろ買換えなさい。」という車からのサインかも……
担当者に、新車の話を聞くと、こう言いました。

「今、二極化しているんです。
・こだわりのある『車が趣味の人』とか『ブランド重視の人』なら、高級車
・『実用目的の人』なら、燃費がよく低価格の軽(N-box)やコンパクトカー(Fit)。
その『中間』が……今は、無いんです。(売れないので、販売停止になった)」 

どっちだろう……?
わが家は、特に車マニアでもないし、遠距離ドライブの趣味も無い。
車社会のつくばで、生活必需品として使うだけ。
5人家族の頃とちがい、今は2人だけ。
……それなら、コンパクトカー?
かくして、子どもの頃の車に似ているのでも何でもなく、Fitに。
点検の数日後、夫と二人で試乗して決めました。
実用を重視しすぎかなとも思いましたが、
大衆向けレベル3(自動運転車)が出るまでの「つなぎ」ということに。
もっと他社も見に行けば、違う選択をしたかもしれませんが、
12年間、信頼や安心を感じていた「担当者」の存在も大きい気がします。
「物」より「人」。
「どの楽器を習うか?」より、
「どの先生に習うか?」の方が、影響が大きいように。
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桜の季節