最後の瞬間まで音楽を……

「敬愛するバッハやドビュッシーのように、
最後の瞬間まで音楽を作れたら……」

これは、大腸がんステージ4を公表した坂本龍一さんの言葉です。
ドビュッシーDebussy」と「坂本龍一」を比べてみたら、似ていました。
Debussy……幼少期からピアノを習い、10歳でパリ音楽院に入学。
坂本龍一……3歳からピアノを習い、10歳で作曲を学び始めた。
Debussy……『もう家がない子供たちのクリスマス』という曲を作曲している。
坂本龍一…『戦場のメリークリスマス』を作曲している。
Debussy……元妻リリーさんと離婚している。
坂本龍一…矢野顕子さんと離婚している。
Debussy……第一次世界大戦が勃発した頃の1914年、直腸がんに侵されていた。
坂本龍一…露ウクライナ戦争がつづく2022年、大腸がんステージ4に。
Debussy……亡くなる1年前、「ヴァイオリンソナタ」を作曲し演奏。
坂本龍一…最後の瞬間まで、素晴らしい音楽を作りたいと意欲。
Debussy……その翌年、パリの自宅で死去(55歳没)。 
ちなみに、「坂本龍一」と「」を比べたら、正反対でした。
坂本龍一…世田谷幼児生活団で「うさぎのうた」を初めて作曲し、10歳で藝大教授に作曲を学び始めた。
私……幼稚園の頃に「こねこのうた」を初めて作ったが、ピアノの先生は興味も示さず笑っただけだった。

坂本龍一…「コンサートの記事と写真を掲載してよいか?」と、音楽雑誌の編集長が確認したら、断ってきた
・私……坂本龍一に断られ、紙面に穴を空けてしまった編集長さんが、
「元吉先生~、何か書いてください~」と電話してきたので、急いで書いた。
私は、坂本龍一の尻ぬぐい

いいんだ。比べること自体が、おこがましい。
とにかく「月の光」「夢」「小舟にて」……ドビュッシーの曲、私も好きです。
もちろん、坂本龍一さんの曲も。
debussy.jpg
「自分の没後も、後世の人がずっと弾き続けてくれる」なんて、
作曲家という職業は、素晴らしいですね。
病に負けるな、坂本龍一☆
ステージ4の時に、名曲が生まれる予感……