ちょっと嬉しい気持ちになりました。
先月入会されたシニア生徒Kさん、
鍵盤を弾くとき、どうもエイッと乱暴にたたいてしまうのです。
この弾き方、前にも見たことがあります。
いくら注意しても、鍵盤を(言葉が悪いですが)「ぶったたく」という感じで、上から振り下ろすため、汚い音が出ます。
ところが、ある日を境に、とてもきれいに弾けるようになったのです。
理由は、こうでした。
「先日、調律してもらったんです。
以前は、力を入れてエイッと弾かないと音が出なかった。
でも、調律してもらったら、優しく弾いても音が出るんです!」
エッ? そういうことだったのですね。
調律のことを、もっと早く言ってあげればよかったと反省。
今回の生徒Kさんも同じかもしれないと、伺ってみたら、案の定……
「ずーっと、調律していません。20年以上も。」
知っている調律師さんをご紹介すると、
すぐに来てくれたそうで、ご本人から嬉しい報告メール。
「やはり音が輝くというか、ピアニッシモが奇麗に出るようになりました!」
ピアノに添えられていた記録を見ると、なんと22年ぶりの調律だったそうです。
お嬢さまが辞めてから、
弾かれることもなければ、調律されることもなかったピアノ。
……それを今、お父様が80歳の手習いで弾き始めたのです!
ピアノさんも、調律してもらい、弾いてもらい、さぞ喜んでいることでしょう♪
私も、なんだか嬉しい気持ちになりました。
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