「後踏みペダル」を、シニアにどう教える?

・右手・左手が違う動きをするだけで難しいのに(ダブル課題)、
さらに足が違う動きをする(トリプル課題)だなんて!
手と足を一緒に上げたり下げたり、同じ動きになっちゃう!
 
指と足の動きが逆になる「後踏みペダル」は、
シニアにとって殊のほか難しいようです。

皆さん、どのように教えているのでしょう?

前回の研究会のテーマ「シニアの後踏みペダル」について、
まだ書いていなかったので、記録しておきたいと思います。

前回の研究会は、静岡、愛知、大阪、新潟、熊本など遠方の先生方も、
新幹線や飛行機でいらっしゃったのですが、
1人1人の先生が、
「私は、こう教えています」
と、会場のピアノを弾いて、ペダルを踏み、口で説明しながら、
伝えてくださいました。例えば……

・道具を用いる(スティック、カスタ、電子ピアノの取り外せるペダル)
・先生がペダルの上に足をのせ、その上に生徒さんが足をのせ、後踏みペダルのタイミングを覚えて頂く。
・手(打鍵)と足(ペダリング)のタイミングを、時系列で紙に書いて、視覚的に理解していただく。
・ウパーと言う(ウで上げ、パーで踏む)
・1拍目でジャンプするつもりに
など色々色々……

いやあ、たくさんの方法があるものです!
「後踏みペダルを教える」という目的は同じでも、
それを教える方法は、十人十色、百人百色。

個々の生徒さんによって、
「分かりやすい指導法」が違うかもしれません。
今回、色々な指導法を知れたことは、
指導の引き出し」を増やす良い機会になりました。

ブツッと音が切れたり濁るのを、自分の耳でよく聴くことが一番ですが、
シニアは、子どもや若い人に比べ「聴くこと」にハンディがある。
感覚的」にというのも、子どもに比べ、シニア生徒さんは苦手。

でも、せっかくならペダルを上手に使って、少しでも綺麗な演奏をしてほしい。

シニアピアノ教育の研究は、まだまだ萌芽期。
皆で知恵を出し合い、指導法研究を続けていきましょう。

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