医学とピアノ

一流音大に、絶対に入れる生徒が、
高3で、医学部を選んじゃったの。」
と、ガッカリしていたピアノ教師を知っています。
「ピアノが上手な医師」も、けっこう知っています。
頭が良いから、ピアノと勉強を両立できたのか?
ピアノを弾いていたから、頭が良くなったのか?

は、わかりませんが、
ピアノと医学……何か関係がありそう。
筑波大の医学部棟に行くと、グランドピアノが置いてありました。
廊下の片隅、少し広いスペース……私が知っているだけで、2台。(本当はもっとあるのかと)
「音を出すのは、夕方5時以降に。 教務」
みたいな張り紙があったので、
学生か教員が、学校の許可をとって持ち込んだのでしょうか。 
研究や手術で疲れたとき、ピアノを弾いて気分転換
……いいですね♪
それこそ、多くのピアノ教師が生徒さんに願うことです。
研究者になっても、
お母さんになっても、
サラリーマンになっても、
……ピアノを生涯のお友だちにして、ずっと弾き続ける
知っている医者(の娘)が、やたらお金があり、贅沢し放題だったせいか、
今まで、私の医師に対するイメージは悪いものでした。
でも最近、人のために一生懸命尽くす低姿勢な医師を知り、
医師って「人の命を救う素晴らしい職業」だと考えが変わりました。
今度生まれてきた時は、医学部を目指そうかなぁ……
もし医師になれたら、仕事で疲れた時はベヒシュタインのグランドを弾いて……
などと妄想する貧乏ピアノ教師なのでした。