音符は読まず「弾きたい曲」だけ弾きたがる生徒

「音符の読み方は、教えなくていいです。
『弾きたい曲』だけ弾けるようにしてくれればいいんです。」
と言う40代生徒。

に対し、先生は弾いてあげ、生徒は耳から覚える。
先生の演奏を見よう見まねで、弾けるようにしてしまう。
楽譜はまったく読まず。(読めず)

そうやって何曲も弾いてきて、
「ノクターン9-2」(原曲)の前半くらいなら弾けるようになったそうです。

レッスンは、月〇回などと定期的ではなく、
弾きたくなったら行くという単発レッスンだったそう。
そんな感じでやってきて、現在、その生徒さんは62歳

2ヶ月前、その先生が転居したため、A先生が後を引き継いだそうです。

A先生が楽譜の読み方を教えようとすると、「音符は、いいです」と断られる。
しかし、新たな曲をなかなか覚えられず、弾けるようにならない。
困っている。
どうしたらいいでしょう?

という質問が、一昨日のシニアピアノ講師養成セミナー第1回でA先生からで出ました。

その話を聞いて、
楽譜はまったく読めないのに
ラ・カンパネラ」を弾く漁師の話が思い浮かびました。


A先生の質問には、重要なポイントが2つあると思います。

(1)大人の生徒(50代以下)と、シニアの生徒(60代以上)との違い
……次の第2回セミナーで
アンドラゴジー(大人に教える技と科学)とジェロゴジー(高齢者に教える技と科学)のお話をします。

50代と60代以降では、学習者の特徴がちがうこと。
50代までは出来てしまっても、60代以降はそんなやり方は通用しなくなること。
などをお伝えします。

(2)60歳以上でも、初心者経験者との違い
……同じ60歳以上でも、
まったくの「初心者」は、基礎からきちんと学んで順調に進みやすい。
それに対し「経験者」は、考え方の切替えが求められ難しい
そのため辞めたくなる確率も高い(データより)。

などの話をして、レッスン法に繋げたいと思います。

第2回セミナーも、元気にお会いしましょう♪

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