調律師さん、ごめんなさい

あれは……ステイホームの3日前くらいのこと。

まだ詳細も治療法も分からず、志村けん・岡江久美子さんなどが亡くなり、
私は、ただただ「恐ろしいウイルス」「怖い」というイメージしか持っていませんでした。

毎日、感染者数をチェックすると、東京は3桁と全国1位。
岩手県は0人。私の住む茨城県も1桁で少ない。

その日は、前から調律のお約束が入っていました。
調律師さんは、感染1位の東京から来ます。
お約束を断るのも気が引け、でも内心、

ウイルスを持って来るとイヤだなぁ。

来るの、自粛してくれないかなあ。。。

でも、約束の時間に、来てしまいました。
ピンポ~ン♪

ご挨拶してすぐ、私は除菌シートを渡し、
口には出しませんでしたが、心の中で思っていました。

なるべく、近づかないようにしよう

いつものように調律を終え、帰られました。ホッ
~~~~~~~~~~

1年後、ふつうは電話が来て日時を約束するのですが、
まったく連絡が来ません。
緊急事態宣言が、出ては解除され……が繰り返されていたので、

こういう時だから、配慮してくださっているのね。。。

と有難く、そのご配慮に感謝しました。

2年目もコロナ禍は続き、調律師もまだ来ません。

5類になった3年目、さすがに考えました。

口に出して「汚いから、近づかないで」などと言ってはいないけれど、
きっと顔に書いてあったのだわ。 

むこうだって、行きたくないけれど、
「お約束だから」「仕事だから」と、頑張って来てくださったのに。

汚い者のように扱われ、傷ついて、もう来なくなっちゃったのかも……。
申し訳ない。。。。。

反省した私は、こちらから電話をかけました。

快く来てくださいました。
ピアノの音は、調律で格段に良くなりました♪

ありがとうございました。

そして……ごめんなさい。

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