宮内庁へ、雅楽を聴きに行きました 

クラシック、ピアノ曲、機能和声……ふだんは、そんな音楽に接する方が多いのですが、
「天皇陛下御即位30年記念春季雅楽特別演奏会」のご招待券を頂いて、
宮内庁楽部で、雅楽を鑑賞してきました。
中学生の頃、通っていた学校が皇居の近くだったためか、この同じ場所で雅楽を聴く機会(芸術鑑賞会のようなもの)がありました。
生まれてすぐ、クラシックのレコードを聴かされ、
物心ついた時から、姉のピアノ練習曲が耳に入ってきて……という環境だった私は、
そのとき耳にした「雅楽の響き」が、やけに新鮮で心惹かれました。
こういう世界に入るのもいいなぁ。。。
もし演奏するなら、どの楽器がいいかなぁ…? 
肩に担ぐ「鼓」にしようか。。。。
などと、勝手に考えていました。
が、それ以降は聴く機会もなく、私の頭から「雅楽」は消えていました。
そして今回、再び訪れた宮内庁学部。
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プログラムは、管弦が、「五常楽急(ごしょうらくのきゅう)」、「雞徳(けいとく)」(「雞」は「慶」に通じることから、おめでたい曲とされているそう)など。
舞楽は、「萬歳楽(まんざいらく)」(古くから即位の礼など慶賀の宴で舞われてきたそう)と
延喜楽(えんぎらく)」(醍醐天皇の延喜8年(908年)に作られ、「延喜」の元号を曲名にしたもの)
天皇の即位や元号は、古くから日本国民にとって重要なものだったのですね。
今までの私の、即位の日(5/1)や元号に対する捉え方が変わりそう。
いつも慣れ親しんでいる音楽とは、旋律も雰囲気もまったく違う雅楽、
……なにかとても優雅な穏やかな気持ちになってきます。
モーツァルトよりもバッハよりも1000年も前の平安時代に、
このように素晴らしい音楽を楽しんでいたとは……。
日本人に生まれ日本に住んでいるのに、こんな素晴らしい日本文化を知らないのはもったいない。
これからは、もっと色々な種類の音楽に耳を傾けたいと思いました。