すべて、うまく出来ている……夜も朝も1楽章も2楽章も

夜……
化粧を落とし、仮面を脱ぐ。
服も下着も脱ぐ。お風呂。
子どもみたいに無邪気に花びらを浮かべて遊んでも、バレない。  
bara.jpg
ゆるパジャマでグデグデ過ごし、ベッドに入り、眠りに落ちる。
真っ暗な湖の底にスーッと沈んでいくような感覚が、心地いい。
“素の自分”になる夜……好きです。
朝……
目覚めると、満充電されていて、パワーがみなぎっている。
昨日の失敗も後悔もすべてリセットされ、真っ白いキャンバスのような朝。
エプロンの紐をキュッと締めて気合いを入れる。
モーニングコーヒーを飲んだら、テキパキと一日のスタート。
キラキラかがやく朝露も、朝陽も……朝がつくものは、みんな素敵。
朝も好き。夜も好き。
でも、「24時間が朝」では疲れるし、
「24時間が夜」でもダレる。
朝と夜の両方あるから、両方がよいと思える。
速い1楽章があるから、静かにゆったり流れる2楽章が活きてくる。
そんな2楽章があるからこそ、激しい3楽章が盛り上がる。
全楽章が「ゆったり」でも飽きるし、
全楽章が「激しく」ても疲れる。 
 
世の中の物すべて、うまく出来ているらしい。